お風呂のバリアフリー化と浴槽選びのポイント
年齢を重ねるとともに身体機能が変化していく中で毎日のお風呂を安全で快適なものにするためにはバリアフリーを意識した浴槽選びが極めて重要になります。高齢者の入浴事故で最も多いのが浴槽をまたぐ際の転倒やヒートショックによる体調急変ですがこれらは適切な浴槽を選ぶことでリスクを大幅に減らすことができます。バリアフリー対応の浴槽を選ぶ際の最大のポイントはまたぎ込みの高さであり床から浴槽の縁までの高さが四十センチメートル前後のものが最も身体に負担が少なく安全に出入りできるとされています。また浴槽の深さも重要で深すぎると水圧による心臓への負担が大きくなり浅すぎると肩まで浸かれず温まらないため適度な深さを選ぶか半身浴用のベンチが付いたタイプを選ぶことで安全に入浴を楽しむことができます。さらに浴槽の縁の幅を広めに取って腰掛けられるスペースを確保したり浴槽の内部や周囲に手すりを設置したりすることで立ち座りの動作をサポートし転倒を防ぐことが可能です。浴槽の底面には滑り止め加工が施されているものを選ぶことも滑って溺れる事故を防ぐために有効な対策となります。最近ではまたぐ動作が不要な開閉式のドアが付いた介護用浴槽なども登場していますが導入には高額な費用がかかるため将来を見据えてどの程度の機能が必要かを慎重に検討する必要があります。リフォームにあたっては介護保険の住宅改修費補助金制度などが利用できる場合もあるため自治体の窓口やケアマネジャーに相談してみるのも良いでしょう。家族全員が安心してリラックスできる入浴環境を整えることは生活の質を維持する上で何よりも大切な投資であり元気なうちから将来に備えたリフォームを検討することをお勧めします。