我が家の洗濯機周りから、あの嫌な臭いがし始めたのは、確か去年の梅雨時期のことでした。最初は気のせいかと思ったんです。でも、日を追うごとに臭いは強くなり、洗面所に入るたびに鼻をつくようになりました。明らかに、下水の臭いです。これは放置できないと、まずはインターネットで原因を検索。一番多い原因は「排水トラップの汚れ」と「封水切れ」らしい。なるほど、と思い、週末に意を決して排水トラップの分解掃除に挑みました。防水パンの排水口カバーを外し、中にある筒状の部品や、お椀型の部品(ワントラップというらしい)を取り出すと…ヘドロ状の髪の毛や洗剤カスがびっしり!「これが原因か!」と確信し、歯ブラシ片手にゴシゴシと磨き上げ、元通りに組み立てました。これで解決、と思ったのですが、残念ながら臭いは完全には消えません。以前よりはマシになった気はするものの、まだ奥の方から臭ってくる感じが残っています。次に疑ったのは洗濯槽の汚れ。市販の強力な洗濯槽クリーナーを使い、念入りに洗浄してみました。黒いピロピロした汚れがたくさん出てきて、「これも効果があるはず!」と期待したのですが、やはり下水臭は微かに残ったまま。こうなると、排水ホースの中か?と思い、重曹とクエン酸を流し込んだり、ホース自体を外して中を洗ってみたりもしました。しかし、決定的な改善は見られません。もう、打つ手なしか…と諦めかけていた時、ふと排水トラップの構造をもう一度ネットで調べてみました。すると、我が家の排水トラップには、本来あるはずの「泡防止パイプ」という小さな部品が取り付けられていないことに気づいたのです。もしかして、これが原因で封水がうまく機能していないのでは?早速ホームセンターで部品を購入し、取り付けてみました。すると、どうでしょう!あれほど悩まされていた下水の臭いが、嘘のようにピタリと消えたのです!まさか、こんな小さな部品が原因だったとは…。臭いとの格闘は数ヶ月に及びましたが、諦めずに原因を探し続けたことが、最終的な解決に繋がりました。皆さんも、もし原因不明の臭いに悩まされたら、基本的な掃除だけでなく、部品の欠損なども疑ってみると良いかもしれません。
洗濯機から下水臭が消えない日々の格闘記録