家を長持ちさせるためには屋根や外壁のメンテナンスが重要であることは広く知られていますが日々の生活を支える配管のケアも同じくらいあるいはそれ以上に重要な意味を持っています。配管は一度設置されると交換するのが大変な設備であるため日頃のちょっとしたメンテナンスの積み重ねが寿命を大きく左右することになります。まずキッチンの排水管にとって最大の敵は油汚れであり料理に使った油をそのまま流すことは絶対に避けるべきであり食器についた油汚れもキッチンペーパーなどで拭き取ってから洗う習慣をつけるだけで配管への負担は劇的に減ります。油は冷えると固まって配管の内壁に付着しそこに食材のカスなどが引っかかって詰まりの原因となる巨大な塊へと成長してしまうからです。浴室や洗面所では髪の毛や石鹸カスが詰まりの主な原因となるため排水口のゴミ受けをこまめに掃除し定期的にパイプクリーナーなどの薬剤を使って配管内部の汚れを溶かして流すことが効果的です。ただし薬剤の使用頻度が高すぎたり強力すぎるものを使ったりすると配管を傷める可能性もあるため用法用量を守って使用することが大切です。また年に一回程度は屋外にある排水マスを開けてみて木の根が入り込んでいないか汚れが溜まっていないかを確認し必要であればホースの水で洗浄することも自分でできる立派なメンテナンスです。さらに専門業者による高圧洗浄を五年から十年に一度のペースで行うことで自分では取りきれない頑固な汚れを一掃し配管をリフレッシュさせることができます。配管からの水漏れや詰まりは建物全体を傷める原因にもなるため問題が起きてから対処するのではなく問題が起きないように予防するという意識を持つことが大切です。愛着を持って住まいをケアすることは結果として修理費用の節約にも繋がり快適な暮らしを長く続けるための最も賢い投資と言えるでしょう。配管をいたわることは家をいたわることでありその心がけが豊かな住環境を育んでいくのです。
配管技能士が教える長持ちさせるメンテナンス術