水道パッキン交換DIYでまさかの大惨事
蛇口からのポタポタ水漏れ。よくある話ですよね。私も「これくらいなら自分でできるだろう」と軽い気持ちで、洗面台の蛇口のパッキン交換に挑戦することにしたんです。ネットでやり方を調べ、ホームセンターでそれらしきパッキンとモンキーレンチを購入。気分はすっかりDIYマスターでした。まず、基本中の基本、止水栓を閉める作業から。洗面台の下のキャビネットを開け、止水栓らしきハンドルを発見。これを右に回せばいいんだな、と力を込めて回しました。…のはずが、なぜかハンドルが空回りするような感触。あれ?と思いつつも、まあ閉まっただろうと楽観的に考え、作業を続行することに。次に、蛇口のハンドル部分を分解。ネジを外し、ハンドルキャップを取り、中のコマパッキンを交換する、という手順のはずでした。ところが、ハンドルキャップが固くて外れない。モンキーレンチで掴んで回そうとしましたが、力を入れすぎた瞬間、パキッという嫌な音と共に、キャップの一部が欠けてしまいました。まずい、と思いましたが、もう後には引けません。なんとかキャップをこじ開け、中のスピンドルという部品をレンチで回して外そうとしました。これもまた固い!渾身の力を込めて回した瞬間…ズルッ!レンチが滑って、スピンドルではなく、蛇口本体の根元あたりにガンッ!とぶつけてしまいました。その瞬間です。まるでダムが決壊したかのように、蛇口の根元から勢いよく水が噴き出してきました!「うわあああ!」パニックです。止水栓が閉まっていなかったのです!空回りしていたのは、閉まる方向ではなく、既に固着して回らない状態だったのかもしれません。慌てて元栓を閉めようと玄関に走りましたが、その間にも洗面所はどんどん水浸しに…。結局、びしょ濡れになりながら水道業者さんに緊急で来てもらい、事なきを得ましたが、洗面所の床は水浸し、蛇口は傷だらけ、そして部品破損のため結局蛇口本体を交換することになり、当初の予想をはるかに超える出費となってしまいました。パッキン交換という簡単な作業のはずが、準備不足と知識不足、そして「なんとかなるだろう」という甘い考えが招いた大惨事でした。DIYは楽しいですが、水回りは特に慎重さと確実な知識が必要だと痛感した、苦い経験です。