バリウムでトイレが流れず大慌てした話
先日、人生で初めてバリウム検査を受けました。検査自体は思っていたよりスムーズに終わったのですが、問題はその後に起こりました。検査後、下剤を服用し、水分をたくさん取るように言われていたので、その指示には従っていたつもりです。そして数時間後、最初の便意を感じてトイレへ。無事に白い便が出たので、いつも通りレバーをひねると…ゴボゴボという嫌な音とともに、便器の水位がみるみる上昇してきたのです。「え、何これ!?」思わず声が出ました。水は便器の縁ギリギリまで迫り、今にも溢れそう。頭の中は真っ白になりました。これが噂に聞くバリウム詰まりか!と。原因は間違いなく、さっき排出した粘土のような白い塊です。とにかく、これ以上水を流してはいけないと、家族にも状況を説明しました。幸い、我が家にはラバーカップがありました。見よう見まねで排水口に押し当て、渾身の力でバッコン、バッコンと繰り返します。しかし、水位は一向に下がる気配がありません。むしろ、少しずつ上がってきているような気さえします。焦りはピークに達しました。このままでは床が水浸しになってしまう…。もう自力では無理かもしれない、と諦めかけたその時、ふと「お湯が良いって聞いたことがあるような…」と思い出しました。ただし熱湯はダメだということも。そこで、給湯器の設定を少し高め(50度くらい)にして、バケツにお湯を汲み、便器内の水を少し減らしてから、ゆっくりと注いでみました。しばらく待ってから、もう一度ラバーカップで試してみると…今度は明らかに手応えが違います!数回繰り返すと、「ゴボッ!」という音と共に、水位が一気に下がり始めました。詰まりが解消された瞬間です。全身の力が抜け、その場にへたり込みそうになりました。あの時の安堵感は忘れられません。後で調べたら、お湯でバリウムが少し柔らかくなったのかもしれません。今回の経験で、バリウム後の水分摂取の大切さを痛感しました。そして、万が一詰まった時の対処法を知っておくことの重要性も。皆さんもバリウム検査後は、本当に気をつけてくださいね。あの恐怖は二度と味わいたくありません。