少しでも水道代とガス代を節約したいと思い立ち、巷で評判の節水シャワーヘッドを購入したのが数ヶ月前のこと。取り付けは簡単で、確かに以前より水の使用量が減ったような気がしていました。きめ細やかな水流も心地よく、これは良い買い物をしたと満足していたのです。ところが、使い始めて2ヶ月ほど経った頃から、徐々にシャワーの勢いが弱くなってきたように感じ始めました。最初は気のせいか、あるいは水圧が低い日なのかな、くらいに思っていたのですが、状況は日増しに悪化。そしてついに、シャワーからはチョロチョロと情けないほどの水しか出なくなってしまったのです。カラン(蛇口)からは相変わらず勢いよくお湯が出るので、給湯器や元々の水圧の問題ではなさそうです。となると、原因はこの節水シャワーヘッドにあるとしか考えられません。節約のためだったのに、これでは本末転倒です。腹立たしい気持ちを抑えつつ、シャワーヘッドを取り外してみることにしました。以前のヘッドに戻せば直るかもしれない、という期待もありました。ヘッドを外して内部を覗いてみると、驚きました。散水板の裏側やフィルター部分に、白いカルキ汚れや、微細な黒いゴミのようなものがびっしり付着していたのです。節水シャワーヘッドは、水の出口の穴が非常に小さく設計されているため、通常のシャワーヘッドよりも格段に詰まりやすいということを、この時初めて実感しました。我が家の水道水には、思った以上に不純物が含まれていたのかもしれません。早速、使い古しの歯ブラシとクエン酸を使って、念入りに掃除を開始しました。細かい穴の一つ一つを丁寧に磨き、しばらくクエン酸水溶液に浸け置き。これでどうだと、再度取り付けてシャワーを出してみると…見事に復活!以前のような勢いのある、それでいて優しい水流が戻ってきました。今回の経験で学んだのは、節水シャワーヘッドは確かに節約効果が期待できるものの、その効果を維持するためには、こまめなメンテナンスが不可欠だということです。特に、水道水の水質によっては、予想以上に早く詰まってしまう可能性があることを覚えておくべきでしょう。せっかくの節約アイテムも、使えなくなってしまっては意味がありません。これからは、定期的な掃除を怠らないようにしようと心に誓ったのでした。皆さんも節水シャワーヘッドを使う際は、詰まりに注意してくださいね。
水道代節約のはずがシャワーが出ないカランだけ良好