家庭用給湯器には、ガス給湯器、電気給湯器(エコキュートなど)、石油給湯器といった種類があり、それぞれ仕組みや設置場所が異なります。それに伴い、給湯栓(元栓)の位置も一様ではありません。ここでは、主要な給湯器タイプ別に、一般的な給湯栓の設置場所について解説します。まず、最も普及しているガス給湯器の場合です。戸建てでは屋外の壁面や据え置き型、集合住宅ではベランダや玄関脇のパイプスペースに設置されていることが多いです。給湯栓(水の元栓)は、通常、給湯器本体の下部や側面にある給水管の接続部分にあります。給水管、給湯管、ガス管が並んでいることが多いので、水のマークや「給水」といった表示がないか確認しましょう。ハンドル式またはレバー式のバルブが付いています。次に、電気給湯器(特に貯湯タンクを持つエコキュートなど)の場合です。これらは比較的大きな貯湯タンクユニットと、ヒートポンプユニットから構成されます。設置場所は主に屋外の敷地内です。給湯栓(水の元栓)は、貯湯タンクユニットの下部、配管が接続されている部分にあります。給水配管、給湯配管、そして追いだき機能があれば往きと戻りの配管など、複数の配管がありますが、給水管に接続されたバルブを探します。多くの場合、メンテナンス用にカバーが付いていることもあります。最後に、石油給湯器の場合です。こちらも屋外に設置されることが一般的で、灯油タンクが近くに設置されています。給湯栓(水の元栓)は、ガス給湯器と同様に、給湯器本体の下部や側面にある給水管の接続部分に設置されています。石油(灯油)の供給を止める送油バルブも近くにあるはずですが、水漏れの場合は水の元栓を閉める必要があります。どのタイプの給湯器であっても、取扱説明書には必ず元栓の位置や操作方法が記載されています。設置時や点検時に業者から説明を受けることも重要です。もし不明な場合は、説明書を確認するか、設置業者やメーカーに問い合わせて、正確な位置を把握しておくことをお勧めします。