マンション水漏れ、それは突然の訪問者、原因究明と、そこから見えたコミュニティの光
ある夜、就寝前に天井を見上げると、今までなかったシミが目に飛び込んできた。最初は気のせいかと思ったが、触ってみると明らかに湿っている。太子町で配管を交換した水漏れ修理に、マンションで最も恐れる事態、水漏れが発生してしまったのだ。 慌てて管理会社に連絡すると、夜間にも関わらず迅速に対応してくれた。状況を説明し、まずは上階の住人に連絡を取ってくれるとのこと。不安な気持ちを抱えながら、連絡を待つことになった。 数十分後、管理会社から連絡があり、上階の住人も水漏れに気づいていないとのこと。これは、原因が特定されるまで時間がかかるかもしれない、と覚悟した。 翌日、専門業者が派遣され、水漏れの原因調査が行われた。天井裏や壁の中を調べること数時間、ついに原因が特定された。なんと、上階の住人が長期間不在にしており、その間に給湯器の配管が破裂し、水が漏れ続けていたのだ。 上階の住人とは、ほとんど面識がなかった。しかし、管理会社を通じて事情を説明すると、すぐに帰国して対応してくれることになった。 水漏れによって、我が家の天井や壁はひどく損傷してしまった。修理費用もかなりの額になるだろう。しかし、それ以上にショックだったのは、上階の住人が長期間不在にしていたことだった。 マンションは、共同生活の場だ。お互いに配慮し、迷惑をかけないように心がけることが大切だ。今回の水漏れは、そのことを改めて教えてくれた。 修理業者が作業をしている間、私は、水漏れによって濡れてしまった家具や家電製品の整理を行った。途方に暮れていると、隣の住人が声をかけてくれた。 「何か手伝えることはありませんか?」 隣人の言葉に、胸が熱くなった。普段は挨拶程度の付き合いしかなかった隣人だったが、困った時には、助け合える関係だったのだ。 今回の水漏れ騒動を通して、私は、マンションにおけるコミュニティの重要性を痛感した。困った時には、助け合える隣人がいること。それが、安心してマンションで暮らすための、最も大切な要素の一つだと気づいた。 水漏れは、誰にとっても避けたいトラブルだが、万が一発生してしまった場合には、冷静に対処し、周りの人に助けを求めることが大切だ。今回の経験が、皆様のマンションライフの一助となれば幸いだ。そして、日頃から隣人とのコミュニケーションを大切にし、良好な関係を築いていくことが、豊かなマンションライフを送るための秘訣だと信じている。